徐々に暖かくなってまいりましたので、3月の中旬頃に重い腰を上げて蓮の株分けを行うことにしました。
株分けとは、古い根でいっぱいになってしまった鉢の中を整理し、次の株が育ちやすい環境に整えてあげることです。間引きの意味もあるのだと思います。大きめの鉢で育てているとはいえ、土の中はレンコンでいっぱいになってしまいます。冬場の鉢を見ていただいた方はわかるかと思いますが、土の表面が根でいっぱいになっていました。蓮にとって鉢の中はとても窮屈な環境なのかもしれません。少しでも良い環境にしてあげたいですね。
やる前は気合十分で臨むのですが、土をひっくり返しさらに新しい土の準備など、案外手間がかかります。
土をコネコネするのが割と重労働です…
蓮は「泥中の蓮」と言われるように、汚い泥の中から綺麗な華を咲かせます。転じて、蓮は「どんな大変な環境に置かれても、清く正しくあれ」という喩えにも用いられます。株分けをするために鉢をひっくり返すと、新しいレンコンが表れました。泥だらけの表面からではわかりませんでしたが、真っ白でとても綺麗な断面をしています。今年はどんな綺麗な華を咲かせるのか、今から楽しみですね!